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広大附属の入試と成績上位者と


広大附属の入試に挑んだ生徒のみなさん、お疲れ様でした。

合格できた生徒も、惜しくも補欠となってしまった生徒も、そして残念だった生徒のみなさんも、最後までやり切ったことは必ず将来の役に立つので、今後に何か困難にぶち当たることがあっても、きっと乗り越えることができると思います。本当によく頑張ったと思います。

毎年、中1や中2の生徒には、今頑張っておけば、中3になって楽だから、とにかく目の前のわからないを、今なくせ!と言うのですが、みんなまるでそれは他人事かのように、聞きはすれども行動には移しません。(今年は若干名が行動してくれていますが)

なのに不思議と中3の2学期後半頃から、「やばい!」と言う言葉を口にして、今までの何倍ものスピードと量をもって勉強をし始めます。そして「どうしてもっと強く勉強しろと言ってくれなかったのか」と、ほぼ確実に他人のせいにします。

人間は誰しもが、自分が特別だと思っています。

今の3年生は自分よりも能力が劣っているから、自分が本気を出せば、必ずその生徒たちよりも楽に結果が出ると、心の底で思っている生徒が多くいるのです。

実際にはそんなことはないです。現実は頭の中に思い描く世界とは大きく違うのです。

私はミナミ校に10年以上勤めていますが、この生徒は神童だ!と思えるような生徒に出会えることは、2〜3年に1回くらいしかありません。

成績がいつも上位の生徒の多くは、才能よりもそれに勝る努力をしています。

この記事を読んでみて、自分も努力をしているのに成績が上がらない!と思っている生徒もいるかと思いますが、それは努力の方向が違っているからです。

この間の面談で、ある保護者より教えてもらったことがあります。

その保護者様の御子息が通われている学校では、英単語をノートにぎっしりきれいに書いたら、新しいノートがもらえる、と言う企画があるそうで、その御子息はそれに乗せられて、多くの時間と労力を提供して、まるで芸術作品のようなノートを作ったそうです。

もちろんその結果ノートを手にすることはできたのですが、それで、単語力はどうれだけ伸びたのかです。

結果を一言で言うと「全く伸びていない」でした。

だって、dogと100回書くことに、何の意味があると思いますか?

それは勉強ではなく、作業や修行に位置付けられるような行為なのです。

努力をして成績がいつも上位にいる生徒は、そのような苦行には、極力関わらないようにしています。そして分からないことをなくす勉強を中心にしています。予習よりも復習を確実に行っています。

まだ入試まで日にちがあると思っている生徒の皆さん、何事もやり切ることは大切ですが、やり切る内容はもっと大切なのです。

時間と労力を無駄にして、自分の人生も無駄にしないように勉強に励んでくださいね。

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