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アウトプットとインプットと


成績の良い生徒は、成績がなかなか上がらない生徒から「教えて」とお願いされることがあります。

そこで快く教えている成績の良い生徒は、教えることによって、その知識が確実に自分のものとなり、さらに理解を深めることができるようになります。

人から習ってばかりだと、習った時に覚えていても、時間が経つと簡単に忘れてしまいます。

南岩国校では、生徒にプリントをやってもらった時に、問題の答えを一切教えないで、間違った問題にバツだけをつけるという授業をすることがあります。

すぐに答えが分からないから、生徒たちはとても困惑しますが、講師の側は「考えろ」とか「テキストに答えがあるから調べろ」と、絶対に答えを教えません。

場合によってはヒントも出しますが、自分の力だけで問題が解けると、問題を解いた生徒はとても気分が良くなります。

そしてその瞬間から、できた生徒のアウトプットが始まります。

こちらが頼んでもいないのに、できた生徒が、他のできていない生徒に教え始めるのです。

その際に、教える側のできた生徒は、自分がつまづいたところを説明しながら教えるので、テストで同じような問題が出た時に間違えないで解けるようになり、また、教えてもらった生徒も、自分がつまづいているところを分かってくれている生徒から習うことにより印象が強くなります。

そして最終的に教えられた生徒に、なぜその答えになったかを私たち講師に向けて説明してもらいます。

そうすることにより、バツになった問題についての印象が強くなります。

この方法はとても有効なのですが、なにせ時間がかかるので、毎回の授業ですることはできないのが難点ですが、実はこのアウトプット法は、自宅でもできます。

例えば塾への送迎の車中や、朝ごはんや夕ご飯の時など、家族の誰かが生徒と一緒にいる時に、その家族の誰かが、塾や学校でやったプリントを見せてもらって、「こんなに難しい問題が解けるんやね。これ、どうやって解いたの?」みたいに生徒であるお子さんに尋ねてみるのです。

その際に、聞いている側は、その問題の解き方を知っていたとしても、絶対に教えてはダメです。

ただただ聞いてあげるのです。

これは辛抱が必要となりますが、かなり効果があります。

親御さんはお子さんに対して、教えるよりも、教えてもらった方がお子さんの成績は伸びるのです。

生徒の皆さんも、新しいことを学んだら、それを誰かに教えてあげてください。

他の人に教えたら、その人の成績が上がるから、それは自分の首を締めることになりかねないと思う人もいるかもしれませんが、絶対にそうはなりません。

履修したことが記憶に残らなかったり、応用問題が解けなかったりする生徒のみなさんは、ぜひ、アウトプットをお試しください。

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