全生徒に大量のプリントを配った際に、よく勉強ができる生徒と成績が伸びていない生徒がどのようにそのプリントに対して向き合っているかをじっくりと観察してみました。
成績の良い生徒は、もらったプリントの分からないところや難しい問題だけに取り組んで、分からなかったら、答えや解説を見るなどして、すぐにその場で解決していました。
その反面、成績が伸びていない生徒は、わかっていようがいまいが、1枚目のプリントの1問目の問題から丁寧に問題を解いていってました。
そして成績が伸びていない生徒は、分からない問題が出たら、そこで手の動きが完全にストップして、それからしばらくすると、まるで異空間が見えているかのような焦点の合わない目線となりプリント以外のどこかを見るようになります。そして完全に手が止まります。
その生徒たちが、少しでも成績を改善するにはどうしたら良いか。
答えは明確です。
分からなかったら、すぐに答えと解説を読んで理解するようにすれば良いのです。
あとで答え合わせをする際に、間違えた答えを書き直したって、その問題と向き合っていたときから時間がたってしまっていると、ただ答えを書き写すだけの作業となってしまいます。
そんな作業をいくらやったって、その問題を解けるようになるわけがありません。
ある成績が伸びないけれど真面目な生徒に「分からなかったら答えを見ろ!」と指導をしたことがあるのですが、その時にその生徒は「お父さんに答えを見たら勉強にならないから、禁止されている」と答えました。
ありえない。
分からない問題をいくら考えたって、分かるわけがないのです。
学校の先生だって、塾の講師だって、答えを見てますよ。
だから答えを見るのは悪いことだと思うのはやめにして、分からないと思った時に答えを見て、その時にどうしてその答えになるかを理解するようにしてください。
鉄は熱いうちに打てです!
分からない時に解決するのが一番記憶に残るのです。