授業中、焦点の合わないボケ〜っとした状態になる生徒がたまにいます。
理由は様々なのでしょうが、そのような生徒は集中が続かないで
何をやらせても数分間で動きが止まります。
逆に集中してやるタイプの生徒は、好きな教科や問題を渡すと
こちらが「やめッ」と言っても、その言葉に気づかないで問題を解き続けます。
この違いは何が原因となっているのでしょう。
ずいぶん長い間観察していましたが
おそらく幼児期や小学校低学年から続く
家庭での取り組みが大きく関係しているのではないかと思います。
それに気づいたのは、集中力が並外れている生徒の親御さんが
お子さんに接する姿をみた時です。
その親御さんは、お父さんもお母さんも、とにかく子供を褒めるのです。
この人たちは怒るということを知っているのだろうか?と思えるくらいに
優しくお子さんを褒めるのです。
そしてその褒め方は、
「◯◯ができるようになったね。すごいね。」というように
できるようになったことを褒めていました。
片や集中力が続かない親御さんはどうかというと、
褒めるには褒めるのですが、やった行為を褒めていました。
例えば「よく勉強がんばったね。」とか
「テストよくがんばったね。」と言った感じです。
結局何もできるようになっていないのに、
やったことだけを褒めているのです。
これは残酷な言い方かもしれませんが、
成果を求めていないと取れ、仕事をしなくても
仕事に行ったらそれで良いというのと何ら変わらないのです。
そのために、生徒はその時間、その行為をする(フリをする)だけですむと思うようになり、
勉強してるけど成績が伸びないとなるのです。
だから、集中力が続かないで
それが原因で成績が伸び悩んでいる生徒に対しては
具体的に何をやるかを示して、それができたら
きちんと丸付けをして評価をして、全てが完璧に仕上がったら
褒めてやる、という方法をとることで
必ず改善していきます。
ただ、これには時間と根気が必要なんですよね。。。